お帰りー
朝、昨年の卒業生からの電話が一本
「相談したいことがあるんで、今から行っても良いですか」
聞けば、卒業してから勤めた会社を3ヶ月で辞めたとのこと
それから、アルバイトしながら、仕事を探していたこと
新しい仕事を見つけて、来週の月曜から始めることになっていること等々
「この会社なんですけど」と言って見せられた求人票に記載されていた会社名は、私も聞いたことのある会社だった
詳しいことは知らないけれど、私自身の印象は悪くない、というより、決して大きくはないけれどその業界では中堅どころの堅実な会社といったところ
そこまで決まってるなら、別に悩むことではないとも思ったのだが、
彼曰く
「もう辞めたくないんです
ずっと続けたいんです」
「そっかぁ
その職種について、自分でどう感じてる?」
実は前の仕事も自分で「やりたい」と言って見つけてきた仕事だった。
今回の仕事も、スタイルは少し違うけど、同じ職種である。
「前の仕事も少しやってみて、自分に向いてないと思って辞めたんです。」
ときどきあるんですが、
「やりたい仕事」が決して「出来る仕事」でないパターン
これには大きく2つの場合がある
「やりたい」という仕事の才能が無い場合
たとえば、歌を歌うことが好きで歌手になりたいと思っていても、元来音痴だってケース
もちろん努力で補える場合もあるけれど、それは才能のある人より何倍も努力が必要だろうし、プロとしてかつやくするには努力だけでは補えない時もある。
それから、それが好きだってことが高じて理想がかなり高くなっているケース
高い理想と、それを達成できない現実とのギャップ
たかだか数ヶ月では向いているも向いてないもわからないだろうと思う反面
辞めたからには、それなりの「理由」が合ったのだろうとも思う。
彼は決してストレートにこの学校に入ってきた子ではない。
一度挫折を味わって、立ち直って入ってきた。
そして、卒業してからも味わった挫折。
彼の言動から「もうこれ以上はイヤだ」って気持ちがひしひしと感じられる。
何かしなきゃいけないと思って必死に仕事を探してきたけど
いざ、始める段階になってちゃんと続けられるかどうか、不安になってきたのだろう。
こういうときの教員って辛くってね
なんにも出来ないんですよ。
ただただ、話を聞いてあげて
「がんばれよ」って言ったところで、なんの役にも立たないことがわかっていても
「がんばれよ」って言ってあげるしかないんだ。
長い人生の中では
自分の足下も見えないような真っ暗闇の中
その先にあるのは底なし沼か、切り立った崖かもしれない
考えても見えない状態、でも進まなきゃなにもできない時
そんなときがあります。
その先にきっとお花畑があるはずだ
きっとたどり着けるはずだ。
そう自分自身を信じて…
彼の未来になにがあるか
それは私にもわかりません
でも、彼は若い
何度挫折したってやり直せるだけの時間はたっぷりある。
それに、やり直せるだけの力を持っていると私は信じてる
だから自分を信じて一歩踏み出してほしい。
君なら大丈夫だから
自信を持って
もしまた挫折したら
またここに戻ってくれば良いよ
話を聞くぐらいのことは出来るから。
だから、
行ってらっしゃい
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