がんばれよーー

本日1名の学生が退学願いを取りに来ました。

2年生の彼は、1年生の時から、期首には数日来るものの長続きせず、ほとんど登校していない状態でした。
ただ、根は明るくまじめな子で、いわゆる不良とかニートとかのイメージは全くない子でした。

2年生になった春、彼に聞いたことがある
「学校に来てない間、どうしてた~?」
「うーん、バイトしたい、いろいろ…
あ、そうそう、友達と東南アジアへ旅行してきました」
「おぉー!!、いってみてどうだった?」
「すごくよかった!!
日本と全然違うし…」
そういいながら、目をキラキラさせて旅行の話を聞かせてくれたのを覚えてます。

退学したいってことは前から聞いていたし、まぁ出席日数も足りないから規定の年月での卒業はかなり難しいってことも本人はわかっていたと思うし
本人には、「やめるならやめるできちっと退学願いを出せ」と言ってはいた

今日もふらっとやってきて、
「先生!」
彼の姿を見た瞬間、用件はわかっていた
「おっ、来たな~」

応接室に呼んで、少し彼と話した
「どうしてた~?」
「バイトしたり、いろいろ…
このままじゃいけないって、自分でいろいろ考えて…
親とも話して…
3月から仕事することになりました。」
「そかぁ、それはよかったなぁ、おめでとう!」

退学願いを学生に渡すときは、いつも、学校を辞めてからどうする?って聞いている。
ただなんとなくではなくて、この学校に在籍したからには少しでも自分のやりたいことを見つけてほしいから
やりたいことがあって、それに向かっていくってのなら、喜んで送り出すことが出来るから

今回は、私が聞くまでもなく、彼自身から話してくれました。

「この2年間、どうだった?」
そうきいたら、言葉をかみしめるようにボソッ、ボソッと話してくれました。
「自分がなにをしたいのかわからなくって…
なんかしなきゃいけないのはわかるんだけど…
流されるっていうか、ただなんとなくっていうか…」等々
学校に来てない間も、彼は彼なりに自分について考えて思い悩んでいたようです。
そうして出した結論が3月から仕事をするってことなのでしょう。
それは決して「本当にやりたいこと」では無いのかもしれない
それは、彼自身の言葉「仕事がんばって、自分がなにをしたいのか見つけたいと思う」って言葉が物語っているように思う。
それでも、彼が「がんばりたい」ってことを一つ見つけたことは私にとっても嬉しいことです。

それからもう一つうれしかったこと
「たまにしか学校に来なかったけど、きたらいつも他の学生と同じように暖かく迎えてくれた。
それが嬉しかった」

うーーん、別に特段に「暖かく」したつもりはないんだけどね
でも、在籍している以上はみんな同じ「うちの学生」だからね
いつでもWelcomeです。

でも、学校がイヤになったわけじゃない
それだけでも私は救われます。


「自分がなにをしたいのか?」
「自分は何者なのか」

それはたぶん、人が一生かかって探していくものじゃないかと思っています。
私自身だって、その答えを見つけられないでいます。

一生かかっても見つけられないかもしない。
それでもその答えを探していくのが人生なのかな? なんて…

私には卒業証書を渡すことしかできない、
卒業証書をもぎ取っていくのは、彼ら学生達自信の力なんです。
私は、彼らが彼らの力で得た卒業証書をただ渡すだけしかできないのです。
そして、その卒業証書に価値を見いだすかどうかも彼ら自身なのです。
彼らにとって卒業証書より価値のあるものがあるのであれば、それに向かってがんばっていくことは
喜ぶべきことなんでしょうね。

それでもね、この仕事をしていて
卒業証書を渡せないってことは、とても寂しい

私は彼らにとってなんだったのか
そんなことを考えてしまいます。

いま、これを書きながらお酒を少々
(…少々ではないな)

半分は彼に対する祝杯です。
そして、残りの半分はやけ酒です。
いずれにしても寂しい酒です

まぁなんだ
自分で決めたことなんだから

胸を張って、どうどうと

がんばれよーーーー!

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このページは、日直当番が2007年2月21日 21:10に書いたブログ記事です。

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